「フリーコンサルタント」とは、フリーランスのコンサルタントのこと意味し、特定の企業や組織に所属せず、独立してコンサルティング業務を行う専門家のことを指します。特定の分野における専門知識や経験を活かし、クライアントに対してアドバイス、戦略の提案、問題解決の実行支援を行います。フリーコンサルタントのほとんどは、大手企業は大手コンサルファームで正社員として経験を積んで独立します。フリーコンサルタントは、企業の経営戦略、マーケティング、人事、ITなど、さまざまな分野で活動しています。

■フリーコンサルタントの特徴
独立性
特定の企業に雇われることなく、自らの判断でクライアントを選び、業務を行います。弊社サイトの登録者の方の中にも、NG会社をヒアリングすると、数社の会社をNGとしている方がいらっしゃいます。自由度は、正社員と比較して自由度は上がります。

専門性
特定の業界や分野に特化した知識やスキルを持ち、その分野での問題解決や戦略立案を行います。その為、大学卒業後にすぐに、フリーコンサルタントになることが難しく、どこかの企業に所属して、数年間は経験を積むことが重要になってきます。

柔軟性
プロジェクトごとに契約を結ぶため、働く時間や場所に柔軟性があります。フリーコンサルタントの中には、リモートワークの仕事しか受けないという方もいます。コロナ前に比べて、リモートワークの仕事もかなり増えたのも実情です。

多様なクライアント
様々な業界のクライアントと関わることができ、幅広い経験を積むことができます。正社員で働いているときは、会社の都合で、同じ仕事だけを淡々とこなさなければならないことが現実としてあります。スキルアップ、経験を積むことは、お金を稼ぐことよりも重要となるケースは、多々あります。 フリーコンサルタントの仕事内容は、専門分野やクライアントのニーズによって多岐にわたりますが、一般的には以下のような業務が含まれます。基本的には、コンサルファームが行っていること(アナリスト、シニアコンサルタント、マネージャー)と同じことを行います。

■フリーコンサルタントの仕事内容
ニーズ分析
クライアントのビジネスやプロジェクトのニーズを理解し、問題点や改善点を特定します。

戦略立案
クライアントの目標に基づいて、具体的な戦略や計画を策定します。これには市場調査や競合分析が含まれることがあります。

提案書の作成
クライアントに対して提案書を作成し、具体的なアプローチや解決策を提示します。ドキュメントとしては、パワーポイントが使われることが一般的です。その意味では、コンサルタントは、ドキュメント作成スキルは必須と言えるでしょう。

プロジェクト管理
プロジェクトの進行状況を管理し、スケジュールや予算の調整を行います。必要に応じて、チームメンバーや外部パートナーとの調整も行います。
コンサル案件.comでも、システムに関わるプロジェクト管理(PMO)の案件が多くあります。システムの開発経験があり、プロジェクト管理(PMO)経験があれば、いろいろな場所で活躍の場があると思います。

実行支援
提案した戦略や計画を実行するための支援を行います。これには、トレーニングやワークショップの実施、業務プロセスの改善などが含まれます。

データ分析
クライアントの業務データを分析し、洞察を提供します。これにより、意思決定をサポートします。

レポート作成
プロジェクトの成果や進捗をまとめたレポートを作成し、クライアントに報告します。

クライアントとのコミュニケーション
定期的にクライアントとコミュニケーションを取り、フィードバックを受けたり、進捗を報告したりします。週次で定例を行うことが多く、大変重要な場となります。報告相手としては、クライアントの役員、部長クラスになることが多いです。

マーケティングと営業
新しいクライアントを獲得するためのマーケティング活動や営業活動も重要な業務の一部です。

専門知識の提供
特定の分野における専門知識を活かして、クライアントに提供することができます。

フリーコンサルタントの年収ついて

フリーコンサルタントの年収は、さまざまな要因によって大きく異なります 。以下の要因が影響を与えることが一般的です。
専門分野
特定の業界や分野に特化している場合、その分野の需要や競争状況によって年収が変わります。例えば、ITや金融、医療などの専門分野は高い報酬が期待できることが多いです。

経験と実績
経験豊富で実績のあるコンサルタントは、より高い報酬を得る傾向があります。特に、成功したプロジェクトや顧客の推薦がある場合、信頼性が高まり、報酬も上がることがあります。

クライアントの規模
大企業や有名なクライアントと契約する場合、報酬が高くなることが一般的です。逆に、中小企業やスタートアップの場合は、予算が限られていることが多いです。

契約形態
プロジェクトベースでの契約や時間単位での請求など、契約形態によっても年収が変わります。
一般的に、フリーコンサルタントの年収は正社員時代の1.5倍程度になることが多いです。
例えば、正社員で年収700万の方であれば1050万、1000万の方であれば、1500万になります。ただし、仕事を継続してとれる保証はなく、正社員時代よりも少なる方もいます。
フリーコンサルタントとして年収を重視するのであれば、稼働を空けずに活動することが重要となってきます。
独立当初は、営業活動に時間を費やしても、収入を得ることはできませんので、コンサル案件.comのようなコンサル案件紹介サイトを利用することは、有効な手段と考えられます。

以下、コンサルファームの役職別にフリーコンサルタントの想定される年収を記載します。
アナリスト:月額単価70万~100万 想定年収800~1,200万円
シニアコンサルタント:月額単価100万~160万 想定年収1000~1,800万円
マネージャー:月額単価130万~200万 想定年収1500~2,200万円
シニアマネージャー:月額単価160万~250万 想定年収1800~2,800万円

フリーコンサルタントのメリット、デメリット

■メリット
独立性
先ほども記載しましたが、自分のペースで働くことができ、クライアントやプロジェクトを自分で選ぶことができます。

柔軟な働き方
働く時間や場所を自由に選べるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

収入の上限がない
成功したプロジェクトやクライアントによっては、高い報酬を得ることができ、収入の上限がありません。

多様な経験
様々な業界やクライアントと関わることで、幅広い知識やスキルを身につけることができます。

スキルアップ
自分自身でビジネスを運営するため、経営やマーケティング、営業などのスキルも磨くことができます。
副業
副業も正社員の際は、禁止されていましたが、自由に活動することができます。

■デメリット
収入の不安定さ
フリーランスのため、収入が不安定であることが多く、特に初期の段階では安定した収入を得るのが難しい場合があります。
案件が獲得できない場合は、弊社のような案件紹介サイトを利用することも1つの手段としてご検討ください。エージェントは、会社によってそれぞれことなったクライアントを持っていることが多いので、1つでなく、複数のエージェントを利用することをお勧めします。

福利厚生の欠如
企業に雇われている場合のような健康保険や年金、休暇などの福利厚生がないため、自分で手配する必要があります。法人設立でなく個人事業主で活動する場合は、厚生年金に加入できない為、老後のことを考慮して、国民年金基金に加入することをお勧めします。

営業活動の必要性
新しいクライアントを獲得するために、自ら営業活動を行う必要があり、これがストレスになることもあります。

孤独感
チームで働くことが少ないため、孤独感を感じることがあるかもしれません。ただ、筆者は、会社に所属している際も客先に常駐していた時は、同じような感覚だったので、フリーランスに関わらず、SES(システムエンジニアリングサービス)で客先常駐をしている方は、それほど変わらないと思います。

社会的信用の低下する可能性がある
大手事業会社、大手SIerや大手コンサルファームで就業していた方が、フリーランスで独立すると社会的に信用が低下するケースがあります。具体的には、クレジットカードの審査に通らなかったり、マイホームを購入したいしたいがローンが組めないなどの弊害が発生するケースがあります。また、独身男性の方であれば、フリーランスという不安定な職種の上、恋愛や結婚に影響を与える可能性があります。

自己管理の必要性
自分でスケジュールを管理し、時間を効率的に使う必要があるため、自己管理能力が求められます。

まとめ
フリーランスのコンサルタントはメリットだけでなく、デメリットもある働き方ですが、高収入を得ることができる魅力的な仕事だと思います。正社員で就業されている方の中で、自分が給料以上の仕事をこなしていると自身も持って言える方は、挑戦してみるのも良いでしょう。 重要なことは、メリット、デメリットを十分に理解し、フリーランスになる目的をしっかりと持って活動すること、仕事を継続的に得ること、スキルアップを図ること、健康も含めた自己管理だと考えます。