今回は国内で働く多くのコンサルタントの方がもっとも気にされていると思われる大手コンサルファームでの年収について語ってみたいと思います。
まず大手コンサルファームと一口にいいますが、国内系の企業と外資系とではその給与は結構異なるものになります。

■外資系と本邦系ではかなり異なる給与体系
当然といえば当然ですが、外資系のコンサルティングファームではグローバルに給与体系を確立していますので、米国のコンサルタントの給与水準に準じた形でアジアパシフィックでも給与が設定されていますので、いわゆる国内系のコンサルファームよりは全体として高くなっていることが間違いない状況です。
しかし実際の収入に関していいますと実は人によってかなりさまざまな状況であり、年齢によってもかなることがわかります。本邦系のコンサルファームの場合には急激な給与の増加は見込めないものの、外資よりは長く勤められる点は大きく異なっており、太く短くいくのかロングタームで働くかによってその給与評価はかなり異なるものになるといえそうです。

とかくパートナーレベルの給与が話題になるが・・

この業界ではパートナーの年収にもっとも注目が集まる傾向がありますが、新卒からコンサル業界に就職してパートナーとして生き残れる人材は転職してほかの会社でパートナーへのプロモーションに漕ぎつけられる人を含めても全体の参入人材数の5%程度しか存在しないのがパートナーですから、実はゴールの年収を気にしてもあまり意味のあることではありません。この業界ではパートナーの年収にもっとも注目が集まる傾向がありますが、新卒からコンサル業界に就職してパートナーとして生き残れる人材は転職してほかの会社でパートナーへのプロモーションに漕ぎつけられる人を含めても全体の参入人材数の5%程度しか存在しないのがパートナーですから、実はゴールの年収を気にしてもあまり意味のあることではありません。

とにかくパートナーなら4000万だ5000万だという景気のいい話ではなくなりつつあるのが実情です。
パートナーレベルといえども成果がでなければ首になるのがこの業界ですから、常に残っていて高い給料をもらい続けられる人はある意味でほんの一握りの勝ち組であるということは相当認識しておかなくてはなりません。

■同年齢でも幅があるのが外資コンサルの実態
さて、現実的なレベルの話をしますと役職者になる段階でどのぐらいの年収になるかということではないでしょうか。
外資の場合アナリストから、コンサルを経てマネージャーになるのが一般的ですが、早ければここまでは20代のうちにプロモーションが可能となります。
会社によってかなり異なる部分もあるようですが、ベースサラリーとして1000万に早々と到達する人もおり上下に100万程度の幅があるのが実態です。
ただ、アナリストやコンサルでマネージャーに昇格する前にこの業界を去った人たちからすれば決していい給料ではなかったという声が実に多く聞かれるのもまた事実で、実際のところアナリストなどはアルバイトに毛が生えたようなもので残業のレベルから考えれば決していい仕事ではなかったと言う経験者も多いのが実情です。
つまりいかにここを早く通り抜けるかが大きなポイントになっているといえそうです。シニアマネージャーからパートナーへのプロモーションも早いところなら35歳ぐらいまでに到達できる会社も多いですが、最近の傾向としてはあまりプロモーションを早めてコンサルタントとしてのライフタイムバリューを短くしないようにということから昇進が若干ゆっくりになってきているという話もよく聞きます。
あくまでもひとつのレベル事例でしかありませんが、シニアマネージャーなら1500万から2000万、パートナーはそれ以上というのが外資の枠組みで、本邦系はこれよりももう少し安いのが現実なのではないでしょうか。

コンサルとしての生涯年収は微妙

外資を中心に見ると投資銀行部門をもつ米系の証券会社の次に給与水準が高くみえる外資系コンサルですが新卒から最後まで働ける人はごくわずかであり、しかも50代になると大半のパートナーが退職し、定年まで会社にいる人間が本当にわずかであるということを考えますと、果たして外資のコンサルで働くのが本当に幸せかどうかはよくわからないところもあります。
生涯コンサルとして生きていくといった場合には結局起業するパートナーレベルのコンサルも多くなりますし、最終ゴールがフリーランスのコンサルタントという人は意外に多いのがこの業界の実情です。
逆に本邦系のコンサル会社ですと定年まで会社を勤め上げるという人もいて、働く人と会社によってかなり異なるものとなっているといえそうです。