ビックデータ、AI、クラウド、次に訪れるトレンドは?
21世紀に入っていよいよニューテクノロジーが大きく社会を変えていく時代が本格的に稼働しはじめたことを強く感じます。
ビッグデータ、AI,クラウドといったこれまでにないテクノロジーソリューションを利用することで企業経営にも革新的な変化が訪れようとしています。
そんな中でさらに次に訪れるトレンドを多くの人々がいち早く見つけようとしています。今足元で非常に注目されている新たなトレンドをここではご紹介していくことにします。
次世代の注目ソリューション・量子コンピューター
量子コンピューターということばは最近メディアでも頻繁に取り上げられるようになっていますので、名前だけはご存知の方も多いことと思います。
この量子コンピュータは現段階では実用化の一歩手前まで開発が進んでいるものの、まだ完全な技術ではありません。世界的にはIBMやグーグルといったIT領域のメインプレーヤーが大きな資金を投じてその開発に乗り出していますし、中国勢もかなり研究にまい進しているとされる注目のコンピュータ技術なのです。
この量子コンピューターとは既存の最高峰であるスーパーコンピューターをさらに上回る画期的な処理速度をもった次世代コンピューターであり、これが実現すればAIとの組合せで計り知れないような幅広い領域でその能力が発揮されることが期待されているのです。
名前のとおり量子力学を利用した新たな原理で既存のコンピューターの処理能力をはるかに凌駕する情報処理能力を発揮するものといえるのです。
通常のコンピュータはゼロか1のどちらかの状態にあるものを基礎として開発、稼働されていますが、量子コンピュータでは量子ビットという他にを使い、量子力学ならではの重ね合わせの概念を用いることによってゼロであり1でもあるというその性質を活用して既存のマシンでは何年もかかるような計算を一気にかたずけてしまう能力を発揮するといわれているのです。
量子力学のことに詳しくなくてもとにかくこのコンピュータ技術が実用化すれば、既存のコンピュータの処理能力を飛躍的に高めることで従来にはない利用価値を発揮することができるようになるというわけです。
低コスト運用の実現の大きなポイントに
この量子コンピューターは実用化されれば既存のスーパーコンピュータなどと比較しても限られた電力でおこな稼働ができることから低コストにも寄与すると言われています。処理能力は高いけれども使い勝手が悪いということがないのも利用範囲を拡張させる大きなアドバンティジになりそうです。
この量子コンピューターには汎用タイプの量子ゲートと呼ばれるモデルとより専門性の高い量子イジングと呼ばれるモデルが存在しており、当然汎用モデルの普及を中心に研究が進んでいます。この汎用モデルを一体どこの国のどの企業が実用化しコストをさげて提供することができるかで、ここから先のITのイニシアチブは大きく変化することが予想され、各企業とも猛烈な勢いで開発を進めている状況にあります。
実際に実用モデルが登場すれば、今度はそれをビジネスにどう利用して効率を上げていくかということが大きな課題になってくるはずで、コンサルティングの領域にも量子コンピューターの登場はかなり大きな影響を及ぼすものになりそうです。
実用化までにどれだけの時間がかかるのかは現状でははっきりしませんが、これが登場すればITの世界は激変することが容易に予想される状況で、今後とも量子コンピューターの情報は常にチェックしておくべきものになってきていることがわかります。
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