フリーコンサルタントになるには一体どうすればいいのか。コンサルタントを名乗るだけなら極端な話誰でもいつでも始めることができます。
しかし市場で認められ業務依頼が来るためにはしっかりとした知見や経歴を得て、コンサルタントとしてのブランドが確立している必要があるのです。 特定領域におけるフリーコンサルタントを名乗るのであれば、まずそういう経歴や資格が求められるかをしっかり調べる必要があります。
たとえば経営コンサルタントの場合、厳密にいえば学歴も資格も特別必要とはされませんが、時間単価の高い業務委託を得るためにはやはりその業界でコンサルタント以上の高い職位での実務経験があり、対応する業界に知見を持っていることが必須となります。

ほとんどのビジネスコンサルティングファームでは業務を受注する際にパートナークラスから実務を取り仕切るシニアマネージャー等首相メンバーについては学歴、職歴、得意領域などをレジュメにしてクライアントに提出しています。
本業でもこうした対応をするわけですから、フリーコンサルタントも当然こうした記述が必要になるのです。
対応領域によっては会計士(CPA)の資格や弁護士資格が大きな能力を発揮するといたこともありえます。

どういう系統のフリーコンサルタントになるかで求められる知見は異なる

ITの領域では知見や経験はもっと細かく分かれることになります。インフラ構築の実績やERPの導入実績などでは具体的にSAPなのかオラクルなのかといったシステムへの精通度が求められることになりますから、やはりそれ相応の実務経験を積んでいることがフリーコンサルとしてワークするための必須要件となるのは言うまでもありません。またITではプロジェクトマネジメント経験を問われることもあります。どのぐらいの規模のプロジェクトをいくつ経験してきたかはフリーコンサルタントとしてビジネスを行っていく上ではきわめて重要なものになるのです。
さらにマーケティング領域であれば実務経験というよりは具体的なマーケットでの成功体験がものをいうことになります。たとえばCPG、最寄り品、飲料、リテールといった特定分野において自らがメインプレーヤーとして実績をおさめたことが最もフリーコンサルとして活躍しやすいということもあり明確な成果を求められることになります。

顧客開拓をどう実現するかも大きな課題

どれだけ優秀な実績があり経験豊富であったとしても、多くのコンサルタントはコンサルティングファームというブランドの下であったからこそ活躍でき、高いフィーを請求できた人が殆どです。
それが独立したフリーコンサルタントとしてやっていけるためにはやはり自らのブランディングをどう確立させるかが重要です。それとともに顧客開拓をどう実現するかを真剣に考える必要があります。コンサルティング業界に隣接することがサブコントラクターとして生きていくのも一つの方法ですし、コンサルティング案件を紹介してくれるサイトを徹底的に利用するというのも新しいやり方といえます。
いずれにしても仕事をどうとるかということが確立できるかどうかがフリーコンサルとして生き残れるかどうかの大きな分かれ道となることは間違いありません。またブログや専門領域の知見を示すサイトを開設してみずからの知見を高めるといったマーケティングを実施することも成功への一つの道となります。

フリーコンサルタントとして成功するためにはまさにセルフブランディングをどう作り上げるかが大きなポイントです。ネットが普及した今、特定領域でインフルエンサーとなることでコンサルタントとしての地位を確立することもできる時代になりました。とにかく知恵を総動員してフリーコンサルとしてワークする方法を考えることが成功のためには必須の要件になっているといえます。